御 製(大正14年山形県)
広き野を ながれゆけども 最上川 海に入るまで にごらざりけり
昭和22年8月15日正午近く、昭和天皇陛下は山形県に入られたが、県下のどこの奉迎場でも、山形県民歌「最上川」の御製が「君が代」と共に喉も裂けよと奉唱された。この御製は、陛下が摂政宮のときの大正14年秋、山形県に御成り遊ばされた時に賜った御歌を作曲したものである。
山形県で、最初のご視察地は飽海郡荒瀬郷の指導農場で、ここでは狭い畦道をお歩きになり、酒田市に入り、市民奉迎場に臨まれ、庄内平野を展望されつつ鶴岡市にご到着。授産所に御成りになり幼児を抱えて働く未亡人らをご激励遊ばされ、次いで遺族にお言葉を給い、松ヶ岡開墾地などに炎暑の中を行幸されました。
今年は皇紀2665年、万世一系の皇統が連綿と続く皇室は世界最長であります。長く続くことは、そこに価値がある事であります。だから私たちの祖先は命懸けで皇室を護って来ました。日本人はその価値を知ることによって、本当の日本の心を取り戻すことが出来るのではないでしょうか。もっと皇室に目を向けてまいりたい。