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御 製(昭和21年) 戦の わざはひうけし国民を おもふこころに いでたちてきぬ 国をおこす もとゐとみえてなりはひに いそしむ民の 姿たのもし 「全国ご巡幸の大御心」 戦にやぶれ焦土と化した全国を巡り、国民を励ましたいとの、ありがたい思召しをうかがったのは終戦の年の10月でありましたとか。 『この戦争によって祖先からの領土を失い、国民の多くの生命を失い、たいへんな災厄を受けた。この際、わたくしとしては、どうすればいいのかと考え、また退位も考えた。しかし、よくよく考えた末、この際は、全国を隈なく歩いて、国民を慰め、励まし、また復興のために立ちあがらせる為の勇気を与えることが自分の責任と思う。わたくしとしては、このことをどうしてもなるべく早い時期に行いたいと思う。ついては、宮内官たちはわたくしの健康を心配するだろうが、自分はどんなことになってもやりぬくつもりであるから、健康とか何とかまったく考えることなくやってほしい。宮内官はそのことを計画し実行してほしい』 昭和天皇は、20年9月27日、GHQ最高司令官マッカーサーにおあいになられて、まもなくのことだったと、当時の宮内庁次長加藤進氏はのべています。 このご巡幸は、国家のため散華された方々への慰霊でもありました。 〔出雲井晶編著・昭和天皇より〕
by hagukumukai
| 2005-07-31 00:43
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